親子間の話には大切なことがあることを体験した。4代前のお寺の住職の子孫と一夜話す機会があり、そのことを実感したのだ。
このお寺の住職とその家族は、4代前に入れ替わっている。その人は、父親から少し話を聞いていたらしいが詳しい話は聞かされていないようで、私の話とはずいぶんニュアンスが違っていた。
当時の状況について知る人は一人もおられないから、自分が聞いている言い伝えだけが事実になる。子孫は言い伝えを事実として信じ、それを後世に伝える。
私も親から話を聞いていた。そしてそれを裏付ける確かな資料を目にすることも出来ていた。
人は自分にとって都合がよくないことは言わず、都合のいいことを話そうとするものだ。そう思うと、双方が言い伝えを紹介して、冷静に確認し合えたら新しい関係が生まれる。