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日記

「いざ末期」

「いざ末期」という言葉に出会った。自分の死に、実務的に対処する活動が終活だが、いざ末期のときにどのような思いで臨めばいいのか。それは終活とは別な「いざ末期」になる。

「死ぬのが怖い」「今の現実を直視したくない」といった心情を、誰がどのように受け取ればいいかという課題があるのだ。

先日、家人は「いざ末期」の人の男性の手を握った。その人にとっては思いがけぬ行動であったようだが、うれしかったのだろう。一瞬眼に力が浮かんだらしい。

言葉は不要だった。「一人じゃないよ」、あるいは「心配いらないよ」というメッセージに何かを感じられたのかもしれないが、そばにいた私には穏やかな顔が見えた。

「いざ末期」の人に対して、私たちにできることは本音の言葉を聞くことだ。そして慰めの駄弁を並べずに、そっと手を握ることだろう。

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