Yさんとお話をした。素直なお話だった。
Yさんは70歳後半のご婦人で、よくお聴聞をされる。気楽にしていただくつもりで、家人とリビングでお話をお聞きした。
ご主人は数10年前にお亡くなり、ご自身が仕事を立ち上げ、子育てをし家を支えて来られたそうだ。椅子にお掛けになると、さっそく今まで誰にも言ったことがないという赤裸々な心情を話し始められた。
近頃になってのことだが、娘さんが「お母さん、今頃お父さんのことをよく話すようになったね」と言われたそうだ。
愚痴を言う自分の本性を私にお話されるのだ。恥ずかしいはずのことだ。つまらぬ人間と見られるはずのことだ。堰を切ったようにそれをお話になった。
自分の姿に気づき、それが出来る自分の居場所があることに気づかれたのだ。真実の自分になって生きる道に出会われたと思い、うれしかった。