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日記

宗勢基本調査

宗門から「宗勢基本調査」という調査票が届いた。
国勢調査の宗教版といえばよいのだろうか。5年に一度、律儀にやって来る。

今回の設問は64問に及び、ジェンダーに関する項目まで加わっているという。時代の風が、宗門の調査票にまで吹き込んできたというわけである。

地方の寺院は、過疎化の波に押されて、 集落の灯のように、ひっそりと消えかけているところも少なくない。 さらに、経済中心の価値観が世を覆い、人々の心は寺から遠ざかりつつある。 こうした現実を前にすれば、宗門が社会の動きを探ろうとするのも、またジェンダーという新しい視点を取り入れようとするのもうなずける。

思えば、お釈迦さまは2500年も前、 すでに「時代とともに人の心は変わる」ことを見抜いておられた。 その眼から見れば、いまの世は滅法の時代といえるのかもしれない。 物質がすべてを測る尺度となり、 人が人として生まれたことの不思議さすら、 どこか置き忘れられている。

しかし、だからこそ仏法の出番がある。 人間が「いのちをいただいている」という事実を、どのように受け取り、どのように生きるのか。 その問いを、もう一度人びとの胸に灯すこと。 これからの仏法のアプローチは、 その一点にかかっているように思われる。

調査票の64問を前にしながら、 私はそんなことを考えている。

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